三重県安全運転管理協議会

一般社団法人 三重県安全運転管理協議会 事業計画

自 令和 8年4月 1日
至 令和 9年3月31日


 1 概説

 全国的には、令和7年中の交通事故死者数は前年比116人減の2,547人で、人身事故も3,872件減の287,023件となった。
 三重県では、同年中の交通事故死者数は59人で、前年に比べて13人増加し、その特徴としては、
     ① 年齢層別…高齢者が約6割(構成率57.6%)
     ② 状態別…自動車乗車中の死者が増加(前年比+11人)
     ③ 路線別…市町道が増加(前年比+5件)
     ④ 原因別…前方不注意が最も多い(原付以上の第一当事者:54件中23件)
     ⑤ 飲酒運転事故が根絶に至っていない(原付以上の第一当事者:死亡事故3件・5.6%) 
    が挙げられている。
 三重県では、国の交通安全基本計画を受けて、令和3年度から令和7年度までの5年間を「第11次三重県交通安全計画」とし、目標達成(注)に向けた交通事故抑止対策を推進したが、令和7年中の交通事故死者数59人、交通事故重傷者数485人と、目標達成には至らなかった。
 現在、令和8年度以降の交通安全対策として「第12次三重県交通安全計画」が検討されているところである。
    (注)第11次三重県交通安全計画の目標値
        交通事故死者数~令和7年までに55人以下
        交通事故重傷者数~令和7年までに400人以下
 当協議会としては、安全運転管理者選任事業所の交通事故の減少を目指し、令和8年度の業務推進重点を引き続き、「事業所の組織的交通事故防止体制の確立と交通事故防止対策の推進」とし、「事業所における安全運転管理者等の地位の確立と指導力の向上」を図りつつ、安全運転管理協議会、企業(事業所)及び安全運転管理者等並びに三重県及び三重県警察が一体となった交通事故抑止対策を推進する。


 2 体制の整備等

 (1) 事務処理の適正化
    引き続き適正な事務処理に努めるとともに、合理化・効率化を図る。

 (2) 安全運転管理者等の選任・届出の促進
    新年度においても引き続き、警察に対し安全運転管理者未選任事業所の発掘及び同管理者等の選任促進を強力に要請するなど、警察、地区協議会と連携して、企業(事業所)における安全運転管理者等選任・届出を促進する。

 (3) 活動の強化
     ア 安全運転管理者選任事業所にとどまらず、地域社会にも波及効果のある安全運転啓発活動を推進する。特に「飲酒運転等悪質・危険違反による事故の抑止」、「通学路・生活道路におけるこどもを始めとする歩行者の安全確保」、「ながらスマホの根絶」、「あおり運転の防止と防衛」、「ちょっと早めのライトオン」、「ACTION38キャンペーンの推進」等の活動が職場・地域ぐるみで行われるよう広報啓発活動を推進する。
     イ 事業所の交通安全教育を支援する「交通事故写真パネル」、「交通安全DVD」等の無料貸出を行う。

 (4) 地区協議会との連携
    地区協議会との連携により円滑に業務を推進し、とりわけ地域の特性を生かした独自の交通安全活動を奨励する。

 (5) 関係機関・団体との連携の強化
 各事業所における適切な安全運転管理に資する効果的な安全運転管理者等講習の実施等、当協議会の活動を効果的に推進するため、三重県、三重県警察及び関係機関・団体との連携強化を図る。


 3 効果的な安全運転管理者等講習の実施

 (1) 効果的な講習の実施
 安全運転管理者等講習を、県下12会場において54回実施する予定である。特段の事情が生じた場合については、別途計画により実施する。

 (2) 効果的に活用できる資料の導入
    講習の目的である安全運転管理者等の資質向上に向け、変化する交通情勢に対応したテキストや、安全運転管理者等が効果的に活用できる資料の作成、導入、配付に努める。

 (3) 講習内容の充実
 部外講師として、15人、4企業(鈴鹿サーキット交通教育センター、JAF三重支部、NEXCO中日本及び損保ジャパン)に委嘱し、安全運転管理者等の管理能力・知識の向上に資する講義を実施する。

 (4) 他機関との連携
 講習効果を高めるため、自動車安全運転センター等他機関・団体との連携を図る。


 4 事業所における事故防止活動の強化

 事業所内での指導効果を高めるため、次のことを推進する。
 (1) 部内講師の無料派遣制度を継続して、安全運転管理者選任事業所からの要請に最大限応えるとともに、必要に応じて部外講師を紹介するなど、事業所における交通安全活動を支援する。

 (2) 事業所内における交通安全対策を支援するため「交通事故写真パネル」、「交通安全DVD」、「酒酔い体験ゴーグル」等の貸出と関係資料の提供に努める。

 (3) 安全運転管理者等を対象に、鈴鹿サーキット交通教育センターにおいて安全運転指導に係る実技講習を実施する。


 5 継続事業の強化

 (1) 機関紙の発行
    機関紙「みえANKAN」の発行に当たり、同機関紙の記事が安全運転管理者選任事業所の交通安全対策に資するものとなるよう、内容の充実に努める。

 (2) 「安全運転管理推奨像設置」事業の活発化
    安全運転管理者選任事業所の自主的な交通安全活動のシンボルである推奨像を事業所間リレー式で設置するに当たり、警察、地区協議会との連携の下、効果的な運用を図る。


  6 安全活動の推進

 三重県交通対策協議会及び三重県警察が行う交通事故防止対策に参画するとともに、当協議会独自の交通安全活動も積極的に行う。
 (1) 年間重点目標
    交通事故防止活動の重点は、三重県交通安全県民運動の年間重点目標に従い、地区協議会や安全運転管理者選任事業所と一体となって、次の活動を推進する。
    ① こどもと高齢者の交通事故防止
    ② 横断歩道における歩行者優先の徹底
    ③ 歩行者の交通ルールの遵守の徹底
    ④ シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
    ⑤ 飲酒運転をはじめとする悪質・危険な運転の根絶
    ⑥ 自転車・特定小型原動機付自転車に関する交通ルールの理解・遵守の徹底とヘルメットの着用促進
    ⑦ 夕暮れ時又は天候に応じた早めのライト点灯の推進
    ⑧ 反射材用品の普及促進

 (2) 交通安全運動の積極的な推進
 全国交通安全運動、交通安全県民運動の実施に当たり、ポスター・チラシ等を配付するほか、機関紙の発行、講習会等を通じた広報啓発活動により、事業所における効果的な交通安全活動を促進する。
 また、三重県自家用自動車協会と合同で、県内全域にわたる広報啓発活動を行う。

 (3) 交通事故抑止重点対策の推進
    三重県交通対策協議会及び三重県警察が実施する「思いやりとゆずりあいで交通事故をなくす年間運動」(四季の安全運動、夕暮れ時ちょっと早めのライト・オン運動等)の事業に対して積極的に参画する。
    三重県飲酒運転0(ゼロ)をめざす運動を推進し、事業所一丸となった飲酒運転根絶を目指す。

 (4) 「無事故・無違反チャレンジ123」事業への参画、協賛
    三重県交通対策協議会「無事故・無違反チャレンジ123」実行委員会主催の同事業について積極的に協力し、特に多数の運転者を有する事業所の参加を呼びかける。


 7 その他

 (1) 全日本交通安全協会主催の「交通安全国民運動中央大会・分科集会(企業部会)」等への参加を促す。

 (2) 他府県安全運転管理協議会との連携を深め、意見交換や視察等を通じて業務の適正化を図る。

 (3) その他必要と認める事業を実施する。