一般社団法人 三重県安全運転管理協議 事業報告及び決算報告
自 令和 6年4月 1日
至 令和 7年3月31日
至 令和 7年3月31日
第1 総 括
1 交通事故防止活動の概要
当安全運転管理協議会は、令和6年度の業務推進の重点を「事業所の組織的事故防止体制の確立と事故防止活動の推進」とし、安全運転管理協議会、安全運転管理事業所、同安全運転管理者、三重県及び三重県警察が一体となって安全運転管理者等講習及び各種交通安全施策等を展開した。
令和6年中の全国及び県内並びに安全運転管理事業所における交通事故の発生状況は以下のとおりであった。
(1) 全 国 情 勢
人身事故件数 | 290,895件 | 前年比 | -17,035件 |
死 者 数 | 2,663人 | 前年比 | -15人 |
負傷者数 | 344,395人 | 前年比 | -21,200人 |
令和6年中の交通事故死者数は、前年比15人減の2,663人となった。
人身事故は、290,895件発生し、負傷者数は344,395人に上った。
(2) 三 重 県 内 情 勢
人身事故件数 | 2,724件 | 前年比 | -252件 |
死 者 数 | 46人 | 前年比 | -20人 |
負傷者数 | 3,334人 | 前年比 | -433人 |
交通死者は46人で、前年に比べ20人減少した。
この結果、都道府県別の人口10万人当たりの死者数は2.66人で、令和5年に比べて1.13人減少し、全国ワースト順位は2位から24位となった。
都市別の10万人当たりの死者数のワースト順位は、松阪市が2位、鈴鹿市が61位、桑名市が84位、津市が105位、伊勢市が126位、四日市市が162位であった。
人身事故は前年比252件減、負傷者数も前年比433人減と大幅に減少した。
(3) 安全運転管理事業所内情勢
人身事故件数 | 68件 | 前年比 | -13件 |
死 者 数 | 2人 | 前年比 | -3人 |
安全運転管理事業所の人身事故は前年比13件減の68件(-19.1%)、死亡事故は3件3人減の2件2人となった。
2 安全運転管理者選任事業所の状況
事業所数(令和7年3月末) | |||
5台以上使用事業所 | 6,846事業所 | 前年3月末対比 | -12事業所 |
マイクロバス 〃 | 573事業所 | 前年3月末対比 | - 3事業所 |
運転代行業 | 78事業所 | 前年3月末対比 | + 3事業所 |
事業所(正管理者)計 | 7,497事業所 | 前年3月末対比 | -12事業所 |
副管理者選任事業所 | 965事業所 | 前年3月末対比 | + 5事業所 |
副管理者 | 1,389人 | 前年3月末対比 | +27人 |
安全運転管理者等 合計 |
8,886人 | 前年3月末対比 | +15人 |
安全運転管理者設置事業所は、5台以上使用事業所、マイクロバス使用事業所が減少したものの、副安全運転管理者選任事業所が増加し、安全運転管理者等は若干増加した。
第2 業 務 事 項
1 体制の整備
(1) 活動体制の強化
・ 「交通安全講師」の無料派遣、貸出し用「交通事故写真パネル」、「交通安全DVD」等の整備充実を図った。
・ 各種交通安全行事日程、安全運転管理事業所の交通安全取組事例を掲載するなど機関紙「みえANKAN」の内容の充実強化、「ホームページ」を通じた情報提供等により、事業所の活動体制の強化に寄与した。
(2) 地区協議会との連携強化
地区協議会と連携し法定講習の受講促進、各種交通安全活動を推進した。
(3) 未選任事業所の設置促進
安全運転管理者制度の適正な運用のため、警察本部、地区協議会と連携、未選任事業所の把握と届出の促進を図った。
2 安全運転管理者等講習の実施
(1) 実施概要
年間を通じ県下10会場で当初計画48回、補充講習3回、再補充講習1回、計52回実施した。
受講率は、正管理者99.7%、副管理者99.9%、計99.8%となった。
前年度に比べて0.4ポイント増加し、未受講者は29人減の22人となった。
① 講義
警察幹部(交通事故情勢と事故防止対策、安全運転管理者の任務)、弁護士(交通違反・事故における法律問題等)、鈴鹿サーキット交通教育センター(「車内事故の再発防止に繋げて効果的なアプローチ」)等部外講師による講義を行った。
② 視聴覚教養
交通安全DVD(「油断することなかれ 見える危険・見えない危険、そして自分自身に潜む危険」)による視聴覚教養を行った。
3 交通安全対策
(1) 啓発活動
機関紙「みえANKAN」(毎月発行)に交通安全運動の重点や地区協議会取組状況等を掲載して、安全運転管理事業所の交通安全意識の高揚を図った。
(2) 安全運転管理推奨像リレーの実施
警察署等でリレー引き継ぎ式を行うなど、地区協議会と警察署が連携して計画的に推進し、事業所の交通安全意識を高めた。
(3) 事業所活動の支援
安全運転管理者の事業所内での活動支援のため下記事項を行った。
・ 無料交通安全講師の派遣(年間18回、受講者約820人)
・ 令和6年10月23日、鈴鹿サーキット交通教育センターで安全運転管理者等を対象とした実践講習会を開催、13事業者18人が参加し、衝突軽減ブレーキの体感訓練や、とっさの時のブレーキング等について実技訓練を受けた。
・ 交通安全啓発機材の貸出
① 交通事故写真パネル(21事業所26組)
② 交通安全DVD(147事業所273枚)
③ 酒酔い体験ゴーグル(10事業所12個)
④ のぼり旗、チラシなどの啓発物品の配付
4 国・県等主催行事への参加、協力
(1) 「交通安全国民運動中央大会」
令和7年1月14日・15日、全日本交通安全協会主催の「交通安全国民運動中央大会」が開催され、14日に分科会(企業部会)に参加、15日には中央大会本会議、表彰式(優良安全運転管理者(緑十字銀賞)=1人、優良事業所=1事業所、優良安全運転管理協議会=1協議会が受賞)が開催され、安全運転管理事業関係者、県安全運転管理協議会事務局員が出席した。
(2) 三重県及び三重県警察が取組む交通対策への参画
① 「無事故・無違反チャレンジ123」(7月1日~10月31日、三重県主催)の実施に伴い、実行委員として運営に参画した。また、ポスター、チラシ配付、機関紙登載等を通じて同取組みへの参加呼びかけを行うとともに、支援(協賛金の提供)を行った。
② 三重県交通対策協議会代表幹事として、交通安全運動の実施要綱の策定に参画した。「四季(春・夏・秋・年末)の交通安全運動」では、安管事業所に対して機関紙により実施要領の徹底を図るとともにチラシ、ポスターを配付して交通安全意識の高揚を図った。
例年、四季の交通安全運動では出発式に参加しており、令和6年度は
・ 春の全国交通安全運動出発式
に参加した。
③ 三重県警察に交通安全に関する広報啓発用のチラシ、ステッカー等を贈呈した。
5 地区活動
各地区協議会は、安全運転管理者等講習会では受付業務等の支援の外、各地区単位で以下の取組みを実施、交通安全広報啓発を行った。
① 無事故・無違反チャレンジ123参加推奨(全地区)
② 無事故・無違反チャレンジコンテスト(津地区)
③ 安全運転管理推奨像伝達式の開催 (全地区)
④ 交通安全青年部会への助成(津地区)
貸 借 対 照 表 | |
令和7年3月31日現在 | |
(単位:円) | |
科 目 | 当 年 度 |
Ⅰ 資産の部 | |
1 流動資産 | |
流動資産合計 | 45,680,968 |
2 固定資産 | |
(1)特定資産合計 | 27,729,402 |
(2)その他固定資産合計 | 1,909,320 |
固定資産合計 | 29,638,722 |
資産合計 | 75,319,690 |
Ⅱ 負債の部 | |
1 流動負債 | |
流動負債合計 | 257,094 |
2 固定負債 | |
固定負債合計 | 27,729,402 |
負債合計 | 27,986,496 |
Ⅲ 正味財産の部 | |
一般正味財産 | 47,333,194 |
正味財産合計 | 47,333,194 |
負債及び正味財産合計 | 75,319,690 |
正 味 財 産 増 減 計 算 書 | |
令和6年4月1日から令和7年3月31日まで | |
(単位:円) | |
科 目 | 当 年 度 |
1 経常増減の部 | |
(1) 経常収益 | |
受取会費 | 30,493,466 |
事業収益 | 88,926,943 |
雑収益 | 30,211 |
経常収益計 | 119,450,620 |
(2) 経常費用 | |
事業費 | 92,256,647 |
管理費 | 22,740,182 |
経常費用計 | 114,996,829 |
当期経常増減額 | 4,453,791 |
2 経常外増減の部 | |
(1) 経常外収益 | |
経常外収益計 | 0 |
(2) 経常外費用 | |
経常外費用計 | 0 |
当期経常外増減額 | 0 |
当期一般正味財産増減額 | 4,453,791 |
一般正味財産期首残高 | 42,879,403 |
一般正味財産期末残高 | 47,333,194 |
正味財産期末残高 | 47,333,194 |