其之拾五 言動には責任持ってよ
 言語道断「言いっ放し」
 今に始まったコトではないけれど、メディアの無責任な「言いっぱなし」報道に感化されてか「自分の言動に責任を持たない」輩が多すぎる。要は、嘘でもホントでも「言うたモン勝ち」状態。
 これで、他人が被害を受けたら責任持てるのか?と言うことが多々。
 食品で言えば、手を挙げれば誰でもなれる「食品表示ウォッチャー」とか言うヤツ。食品表示で「自分が」怪しいと思うモノがあれば調べる人達。例えば「消費者センター」に些細なコトでも文句を言うような俗に「クレーマー」と呼ばれる人等がこれになったらとんでもないことになるんじゃなかろうかと。
この食品表示ウォッチャーが表示が疑わしいと思って調査依頼をしたとする。それが表示通りで間違いがなかった。
しかし、その商品が「表示が疑わしい」と風評被害が起き売上が激減したとする。
 こんな場合でも食品表示ウォッチャーは、表示に間違いありませんでしたと結果を公に公表することもなく、ましてや間違いがあろうと名前を好評されることもなく、「言いっ放しの言うたモン勝ち」が現状。
 消費者の安全を守るために食品表示ウォッチャーが存在するわけで、こういう人達は食品の知識を十二分に持った人達がなるべきで誰彼なしに手を挙げたってさせるべきではない。
 例えば、お茶をウォッチするなら「日本茶インストラクター」の有資格者、お米なら「お米マイスター」「食味鑑定士」の有資格者、分かり易く言えば「ワインならソムリエ」の有資格者等の専門知識を持つ者が、厳しい試験に合格してなるべきであるのが本当なんじゃないでしょうか?
 有資格なら、例えば麻薬捜査官(どんな例えだ?)なみの権限を与え、間違ったらそれなりの厳しい処罰、少なくとも「氏名の公表」くらいの罰則がなければ、悪意があれば嫌がらせをしようと思えばいくらでも出来る。
 こんな制度で「なりたいから」っていう人がなって「他人が風評被害を受けたら責任持ってくれるのか?」もし仮に自分が被害を受けたら「絶対に訴えてやるーぅ」ぞ。
その2 ええ加減にしてよ。「えこひいき、ウソっぱち、ぼったくり」
 有機農産物は、有機の認定を受けなければなりません。この認証制度で「認証団体」が「ウソっぱちのえこひいき」をして手数料の「ぼったくり」をしていたらしい。
 平成16年3月に「NPO法人オーガ ニック認証協会」(熊本県熊本市)という認証団体が、数々の不正を行っていてそれがバレたもので16年3月10日付けで「有機の認証業務を廃止」した。下の囲みが農水省発表記事。
NPO法人オーガニック認証協会、たび重なる違反指摘で有機農産物認証業務を廃止 
独)農林水産消費技術センターが平成15年9月と12月に、有機農産物・農産物加工食品の登録認定機関「NPO法人オーガ ニック認証協会」(熊本県熊本市)に対し実施した臨時監査で、同協会の認定業務に関するさまざまな違反が指摘されたことを受 け、同協会は16年3月10日付けで有機農産物・農産物加工食品の認定業務を廃止することを農林水産省に届け出た。  臨時監査で指摘された違反は、(1)事業者の認定・年次監査時に農水大臣から認可を受けていない手数料を徴収していた、(2) 不備な認定申請書類を受理したり、認定の技術基準への適合性を十分審査せずに認定を行っていた、(3)認定の検査員・判定員 の資格が農水大臣の定めた基準に適合していなかった、(4)検査員が年次監査で認定事業者に「日本農林規格に抵触する」と指 摘した事項を検査報告書に記載していなかった−−などだが、同協会はこれらに加え、15年2月にも未認可の手数料を徴収し90 日間の業務停止を受けた経緯もあった。  なお、農林水産省は同協会の認定業務廃止を受け、協会が過去に認定した事業者に対して、認定技術的基準の適合状況を(独) 農林水産消費技術センターで早急に確認することや、必要に応じて他の登録認定機関の認定を受けることを要請する方針。【農林 水産省】
それより以前にも平成14年12月にも日本オーガニック農産物協会(略称=NOAPA、東京都千代田区)と言う団体が不正で認定業務の廃止の届け出をしている。
農水省は二十六日、有機農産物の登録認定機関である日本オーガニック農産物協会(略称=NOAPA、東京都千代田 区)が二十五日付で認証業務廃止の届けを提出し、受理したと発表した。登録認定機関が認証業務を取りやめるのは初 めて。NOAPAは検査員の報告書を改ざんし、申請していた製造業者を認定。報告書の改ざんがJAS法に違反するた め、同省は登録を取り消す予定だった。同省は「改ざんは、認証システムを揺るがす大問題。今後、このようなことがない よう、登録認定機関の指導、監督を強化したい」と話している。  同省によると、NOAPAは昨年、西日本の茶製造業者から有機認証の申請を受け、同五月に検査員が検査し、NOAPA に報告書を提出した。報告書では、業者が原材料などに関する内部規定を作っておらず、認定の技術的基準に不適合で あると記述したが、副理事長がこの部分を削除し、書類を改ざん。改ざんした報告書に基づき、NOAPA内の判定委員会 が有機の認定を行った。  国は今年十月末の監査で書類改ざんを疑い、その後の調査で事実を確認した。同省によると、副理事長は「業者の取り 組みを評価し、報告書の重要性を認識していなかった。ぜひとも業者を認定したかった」と話したという。  NOAPAは一九九六年設立。二〇〇〇年九月に九番目の登録認定機関となった。二十六日現在、国内の登録認定機 関は六十四あり、認証件数は約三千三百件に上る。NOAPAの認証件数は三十七件。  NOAPAから認証された製造業者や生産行程管理者らは今後も認証されるが、同省は来年一月、この三十七件につい て検査する予定。  また、年一回以上の検査は、ほかの登録認定機関から受けることになる。
 要するに、特定業者への「えこひいき」での「内容のでっち上げ」や認定料の「ぼったくり」、ある情報によると認定員の日当が1日5万円だと言う話しも聞いたことがあります。
 2団体とも、「業務廃止」と言うと潔くて体裁いいけど「処罰される前に逃げただけ」。どういった人達がこの有機認証団体を立ち上げているかは知りませんが(農林関係の官僚や役人のOBなら怒るよ)「こんないい加減な団体」が認証する「有機農産物の認証制度」自体が意味のない規格と言うことではないのでしょうか?
真面目に有機無農薬に取り組んでいる生産者を冒涜した行為であることは明白。ええ加減にしてほしい。
 いずれにしても、「言動に責任を持たせない」、または、「言動に責任を持たなくていい制度」を作ること自体がそもそも意味のないことではなかろうか?全く役人の暇つぶしやないの。
つづく To Be Continue